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モール離れの時代、自社ショップの運営を甘くみるな

mqmブログをご覧の皆さん、こんにちは、王です。

今回の内容はモール離れ現象と自社ショップ運営について考えてみたいと思います。

よくEC運営の相談を受けるとき、モールで売上があるが、コストが高いので、利益率がよくない。自社ショップにフォーカスし、売上を伸ばして、利益率を向上させる経営者が多いです。その考え方はどうでしょう。前回の「越境ECに安易に手を出すな」を書かせてました。基本考え方は同じだと思います。こっちが難しいから、逃げて、別のものに期待してもあまりいいことありません。モールで戦える基盤を整えない限り、自社ショップは最悪の選択肢になるかもしれません。

なぜなら、自社ショップの運営はモール以上に難しいことをよく理解した上に作戦を考えておいた方が賢いです。専業の物販以外にたくさんのことを考えないといけませんので、モールでのやり方が通用しないですね。もちろん、モールのデメリットもあります。自社にコントロールできないことがたくさんあり、制約や費用面もよくないです。よくカートサービスで固定費やロイヤリティのメリットを売りにしてますが、実際はショップを作って終わりではないです。ので、どのカートを使うかがそんなに大事なことではないです。

私の意見は、自社ショップに力を入れるという思考自体が間違いありません!

ただ、自社ショップの構築から今後の運営までについてしっかりプランを建てた方がいいです。たくさんのケースをみてきたのですが、よくありがちなのは、ショップ制作だけを考えてしまうことです。当然ショップ作りは最も基本な部分で、しっかりやらないといけませんが、ほとんどの場合は、組む予算を初期の制作費用にとどまります。今後の運営など意外に考えないところが多いです。それは残念なところです。集客なども含めてきちんと予算を組んで、やった方がいいです。そうで考えると、モール以上に費用がかかる場合もありますので、その意味でタイトル通りに「自社ショップの運営を甘くみるな」をいいたいです。最も典型的な例だと、アマゾン(ECのみ)規模になっても、儲からないことです。しかし、小規模で考えるとまだまだチャンスがあります。

では、どうすれば良いでしょう。同時に多店舗を少コストで運営したらいいです。現在の業務フローをよく分析し、必ず非効率なところがあります。無駄に売上を計画しなくてもいいと思います。非効率をなくすだけでも、かなり楽になります。年商1億くらいまでは、一人でもできる時代ですので、効率をあげて、コスト削減も大事なことです。効率化することにより、時間の分配もでてきます。よくショップ制作に時間を取られて、商品登録が適当になることも多いです。実際は逆に、特にモールの場合は、商品情報などのコンテンツが最も大事なことで、手を抜けるべきではありません!特にモールやカートによって、同じ商品でも調整する必要があります。商品管理ツールなどで一括管理・更新すると、どうしても手が抜けることになります。商品登録は手動でやることをぜひ実行した方がいいです。ページ制作は必要なタイミングでツール・サービスを活用すればいいと思います。

実際に、モールはチャンネルの一つであり、検索エンジンやSNSなど、できるかぎり多いチャンネルを活用すべきです。