日本では、「Groupon」や「GILT」は、アメリカ発のフラッシュセールとしてなじみがありますが、中国発のフラッシュセールはまだまだ知られていないのが現状です。本日ご紹介させていただく企業は、VIPSHOP「唯品会」です。
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プロフィール
2008年12月 サービス開始
2009年8月 会員数20万突破
2010年10月 シリーズA 2000万ドル調達
2010年11月 会員数150万突破
2011年5月 シリーズB 5000万ドル調達
2012年3月 ニューヨーク上場
VIPSHOP「唯品会」が急成長した理由ー
たった数年で、VIPSHOP「唯品会」はフラッシュセールサイトとして中国最大の規模にまで成長しました。背景として、過剰な在庫は各メーカーの課題となっています。そのため、VIPSHOPはメーカーと連携し、フラッシュセールの形で、メーカーの在庫を販売しています。
また、価格の大幅なディスカウントは消費者にとって、最大の魅力となっています。キャッシュフローはいいので、セール期間が短く、回収も早いので、メーカーにも好まれています。
さらに、VIPSHOPはこのビジネスモデルの成功例で、中国で大変注目されており、JD.com(京東モール)などをはじめ、次々、フラッシュセールを導入しています。そして、消費者にへの認知度も向上しています。
VIPSHOPは、最初は服飾に始まり、靴や化粧品、バッグなどのブランドまで拡大していきました。最近、自社物流センターに力を入れているようです。この展開は、メーカー商品を販売するのみではなく、物流までサポートすることになるので、かなり期待できると思います。
まとめ
3年ちょっとで上場を果たしたVIPSHOPは、中国国内の独特な背景で急成長を成し遂げました。上場当初の時価総額は2.68億ドルに対し、現在は167.63億ドルまで成長しています。
また、Tモールや京東モールなどより先に、中国の農村部まで、網羅し、消費者の認知度を高めてきたことで、今後、更なる成長が期待できると考えます。安売りのビジネスモデルでもしっかり利益を確保することができる点から見ても興味深いものです。