中国の年一度のECイベントが終了しました。
結果から見ると期待通り去年の(2014年の571億元)より大きく上回ったの912.17億元(約1.7兆円)でした。
特にモバイル経由は68.67%の高い水準が印象に残ります。
また、日本もヤフーなど「いい買物の日」を企画しましたね。徐々に11月11日がEC買物の日になりつつあります。
では、中国の経済成長率が減速の背景で、前回の571億元の記録を残した前提に、さらに伸ばすことできたのはなぜでしょうか。
簡単に分析して見るとこんな感じではないかと
カテゴリの種類の増加
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最初のアパレルや日用品から家電、家具など、今年はアリババのトラベル、自動車まで増えました。
単価も高くなり、流通額の増加にも繋がります。
また来年は不動産とかのチャンネルを増やせば一気に単価が上がる可能性もあります。
技術の向上
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当日は、アリペイは7.1億回の決済を処理し、ピークは8.59万回/秒で去年の3.85万回/秒の2.23倍でした。
アクセスも集中し、去年までは最初の10分間は支払できない状態が続く中、今年はかなり解消できていました。
参考としては、クレカのVISAは5.6万回/秒、MasterCardは4万回/秒の理論処理能力でした。
脅威な数字です!凄まじい!
スマホの普及
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前述通り、モバイル経由の購入率が高い、特にPCを持たない年配の方がスマホを使うことが多いみたいです。
また、売上高トップ5の中、小米(1位)、華為(2位)、魅族(5位)格安スマホメーカが3つ揃いました。
スマホの人気度がとにかく高い
メディアの宣伝
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定番のイベントになっているため、メディアも積極的に宣伝していて、Tモール自体も莫大な広告費を投げていました。
路面広告は半年前もすでに抑えていたらしいです。
また、京東、アマゾン、VIPなどのモールも宣伝に力をいれ、相乗効果も現れていた。
予約注文
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前からあった機能で、事前に予約注文ができ、さらに、ショップ側が事前に発送することもできるようになりました。
ピーク後の発送ストレスを一部解消できていました。(これらの売上は計上するのはおかしいと思いますが。)
ショップによる水増し工作(自作自演)
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モール側が触れたくないところですが、Tモールは相当厳しいルールを設けているにも関わらず、現実は相当流行っているみたいです。
専門業者もたくさん存在し、ショップ側は露出を増やすための一つ手段になっているようで、もっと怖いことは、偽って注文を増やした
注文データの解析が、正しい結果を得られないではないでしょうか。
まとめ
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確実に成長を見せていたTモールは、どこまで成長を続くのかが興味深いです。
中国でECの普及にすごく貢献し、実績も数多く残っています。
ただ、双11の効果はTモールにメリットが大で、ショップ側にメリットが大か、デメリットが大かが分からない。