皆さん、こんにちは、mqmの王です。
また越境ECの話ですが、ここ最近イギリスEU離脱の関係で、一気に進んでしまった円高は越境ECにすごくダメージを与えてしまいます。もちろん、越境EC以外でも、日本に対する経済的なダメージもどんでもない大きいで、一説、アベノミクスのスタート以来、GPIFが稼いできた株式運用益30兆円がすべて吹っ飛ぶ計算らしいです。日本以外の国でもダメージも大きいで、なかなか数字が大きくて感覚すらつかめないですが、身近な話だと、経済が良くないと、消費も落ち込みます。越境ECにも大きいな影響をもたらします。他の国はあまり詳しくないので、中国向け越境ECのダメージについて少し考えてみたいと思います。
円高
2013年からのデータですが、2013から2015年じわじわ円安に進んでいい調子になったのですが、2015年9月あたりから一気に円高に進みました。進み具合もご覧の通り、ほぼ迷いがなく進んでしまってます。問題はどこまで円高が進むのか、いつまで安定するのかです。このままだとほぼ1ヶ月ごとに為替レートを見直す必要になってきます。越境ECの場合は回収サークルが少し長いので、上手く読めないと為替レートだけでも損してしまうこともよくあります。常に意識する必要があります。しかし、値上げが頻繁にされるとまた消費者の購入欲が下がります。実際は判断しにくい状態です。
関税
前にも記事にしましたが、「中国人客の爆買い時代もう終わり!?」今年4月から、中国は個人輸入に対する税率が実質上げたことになりました。そのため、関税で原因で、購入を悩む消費者が増えてます。また、購入したとしても、関税を負担したくない消費者がいるので、しばしば、関税の負担を交渉してくる人もいます。受け取り拒否する人もいます。受け取り拒否されると、荷物が返還され、実質返品されることになります。よく消費者との説得などでより多くの時間をかかることになります。人件費もふえることに繋がります。
EMS料金の値上げ
越境ECの物流方法は幾つもありますが、最も手軽に利用できるのはEMSですね、しかし、6月から料金が値上げを実施したので、詳しくはこちらの記事をご参考ください。「郵便EMS料金2016年6月1日から値上げへ」
EMSで直送する場合はまたコストが増えることになります。単価低商品の場合はもっと大変だと思います。
モールのルールチェンジ
流通額一番大きいなTaobaoを見ると、ここ数ヶ月にCショップになかなかトラフィックが流れない報告はよく聞くようになりました。またモールの構造も検索のアルゴリズムも少しずつチェンジしているので、柔軟に合わせる必要があります。さらに、余談ですが、「直播扫货」と呼ばれるバイヤーたちがショップで買い物をライブする方法が流行しています。興味ある方は試してみる価値があります。
まとめ
特に今年入ってから、中国向け越境ECにいろんな不利なことが重ねてしまって、しばらく大変な時期に入りますが、消費の需要はまだまだ大きいし、一時的に抑えられただけのことで、いずれ安定なトレンドに入るとまた回復して行くと予想されます。あえて、まだ中国向けに越境ECをチャレンジしたい方は今こそチャンスかもしれません。不利な状況で生き延びれることこそ、今後の成長の要素であります。お互いに頑張ってください。